COLUMN
イオンプレーティングとは?
更新日
金メッキとの違いと、チタンで楽しむゴールドカラー
イオンプレーティングの仕組みや一般的な金メッキとの違い、ゴールドカラーの色味、傷や摩耗への強さ、
そして、なぜ純チタンと組み合わせるのかを分かりやすく紹介します。

01
ゴールドの風合いを、軽やかな純チタンで
ゴールドの華やかさは好き。でも、毎日身に着けるなら、軽さや扱いやすさ、傷への強さも大切ですよね。
近年、金の価格は大きく上がっており、「ゴールドジュエリーが欲しいけれど、価格を考えるとなかなか手が出しにくい」と感じている方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたい選択肢のひとつが、純チタンにゴールドカラーの「イオンプレーティング(IP)」を施したジュエリーです。
純チタンの魅力は、重厚感のある見た目から想像できないほどの軽さと、錆びにくく日常使いしやすい耐食性にあります。そこへイオンプレーティングでゴールドカラーをまとわせることで、チタンならではの軽やかな着け心地はそのままに、ゴールドジュエリーのような華やかさをプラスしました。
このゴールド 純チタンの軽やかさはそのままに、
ゴールドジュエリーのような華やかさを
01美しいゴールドカラー
華やかで高級感のあるゴールドの輝き。
02密着性が高く、剥がれにくい
イオンプレーティングは、素材の表面に薄い膜を作る表面処理です。一般的な金メッキと比べて、密着性や耐摩耗性に優れる特徴があります。
03チタンの軽やかさ
見た目は存在感がありながら、チタンならではの軽い着け心地。
ネックレス
ピアス
「本物のゴールドは魅力的だけれど、価格が気になる」「毎日気軽に身に着けられるゴールドカラーのジュエリーが欲しい」、そんな方に、ぜひ知っていただきたい新しい選択肢です。
02
イオンプレーティング(IP)とは?
IPとは、「Ion Plating(イオンプレーティング)」の略です。真空の中でコーティング材になる金属などを気化・イオン化し、その粒子を製品の表面に付着させて薄い膜を作る表面処理の技術で、PVD(物理的気相成長)の一種です。
イオン化した粒子を使うことで、密着性が高く密度の高い膜を作れるため、高い硬さや耐摩耗性が求められる表面処理に向いています。こすれや摩耗による細かな傷を抑えやすいことも特徴のひとつです。ジュエリーをはじめ、腕時計や眼鏡のフレーム・工具・自動車部品などの工業部品まで、幅広い分野で使われています。

腕時計の分野でも、「ゴールドIP」「カラーIP」などの表面処理が使われています。日常的に触れたりこすれたりする製品にも使われる、実用性の高い表面処理の技術のひとつです。
03
イオンプレーティングの仕組み
イオンプレーティングの工程は、装置や種類によって違いますが、基本的な流れは次のとおりです。
イオンプレーティングができるまで




コーティング材の種類や膜を作る条件を変えることで、ゴールド系をはじめとした、さまざまな色や機能を持たせることができます。
| イオンプレーティング | 一般的な金メッキ | |
|---|---|---|
| 仕組み | 真空中で金属をイオン化し、電気の力で膜を作る | メッキ液に素材を浸し、電気や化学反応で膜を作る |
| 耐久性 | ◎ | ○ |
04
ゴールド・金メッキ・IPの色味の違い
ひと口に「ゴールドカラー」と言っても、素材や表面処理の違いによって、色の見え方は大きく変わります。
当店の掲載写真では、一般的な金メッキやイオンプレーティングは、K14ゴールドと比べてやや濃く、輪郭のはっきりしたゴールドカラーに見えます。一方でK14イエローゴールドは、比較的やさしく柔らかな色合いが特徴です。

| 種類 | 色味の印象(当店掲載写真での比較) |
|---|---|
| K14イエローゴールド | やさしく、柔らかな印象のゴールド |
| 一般的な金メッキ | やや濃く、華やかなゴールド |
| イオンプレーティング(YELLOW IP) | やや濃く、存在感のあるゴールドカラー |
※色味は、製品の形・表面の仕上げ・コーティングの仕様・撮影環境・ディスプレイの表示設定などによって見え方が変わります。上記は当店掲載写真を元にした目安です。
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金メッキとイオンプレーティングの違い
イオンプレーティングも「表面に膜を作る」という点ではメッキやコーティングの仲間ですが、一般的なアクセサリーに使われる湿式の金メッキとは、膜を作る仕組みが違います。
| 比較項目 | 一般的な湿式の金メッキ | イオンプレーティング(IP) |
|---|---|---|
| 主な方法 | メッキ液を使い、電気化学的な反応などで表面に金属を析出 | 真空中でコーティング材を気化・イオン化し、PVDで薄い膜を作る |
| ゴールドの表現方法 | 金の層によってゴールドを表現 | コーティング材や成膜条件によってゴールドカラーを表現 |
| 密着性 | 下地処理・膜の厚さ・仕様により異なる | 高い密着性を得やすいことが特徴 |
| 傷・摩耗に対する強さ | 膜の材質・厚さ・下地処理・使う環境などにより異なる | 高硬度・高耐摩耗性の膜を作りやすく、すり傷や摩耗による劣化を抑えやすい |
| ベース素材 | シルバー・真鍮などさまざま | 本シリーズはチタンをベースに採用 |
| 共通の注意点 | どちらも表面処理。摩耗や傷・使う環境により、摩耗・見た目の変化が起きることがある | どちらも表面処理。摩耗や傷・使う環境により、摩耗・見た目の変化が起きることがある |
大切なのは、「どちらが絶対に優れているか」ではなく、作り方と得意なことが違うという点です。イオンプレーティングは、ゴールドカラーのデザイン性に加えて、密着性・硬さ・耐摩耗性を高めやすく、すり傷や摩耗による表面の劣化を抑えたい場合にも相性の良い表面処理です。
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純チタン×IPだから活きる、お互いの特徴
本シリーズでは、ベース素材に純チタンを採用し、表面にイオンプレーティングを施すことで、上品なゴールドカラーに仕上げています。素材の機能性と表面処理の美しさ、それぞれの役割を活かした組み合わせです。
純チタン:軽く、耐食性に優れ、傷にも比較的強い素材
チタンは軽く、表面に安定した酸化被膜を作ることから、耐食性に優れています。また、そのものの硬さを示す目安のひとつであるモース硬度は一般的に約6とされ、純金(約2.5〜3)と比べると傷がつきにくい素材です。長い時間身に着けるジュエリーにも取り入れやすい特徴を持っています。
モース硬度とは、素材同士をこすったときの「傷つきにくさ」を1〜10の段階で表す相対的な尺度です。数値が大きいほど、表面に傷がつきにくい傾向にあります。
モース硬度で見る、純チタンの傷つきにくさ
| 素材 | モース硬度(参考) | 傷つきにくさのイメージ |
|---|---|---|
| 純金(Au) | 約2.5〜3 | 比較的柔らかく、傷が入りやすい |
| 純チタン(Ti) | 約6 | 純金と比べて硬く、傷がつきにくい |
※モース硬度は傷つきにくさを見るための目安で、衝撃への強さやジュエリー全体の耐久性を直接示す数値ではありません。K14・K18などの金合金は配合によって硬さが変わります。また、IP膜の硬さも機械や成膜条件によって異なるため、本製品のIP膜を一律のモース硬度で示すことはできません。
イオンプレーティング:色と表面の機能をプラス
チタンの表面に、ゴールドカラーの薄い膜を作ります。華やかな見た目に加えて、高い密着性を得やすく、高硬度・高耐摩耗性の膜を作れる表面処理です。日常のこすれによる細かな傷や、コーティングの摩耗を抑えやすいことも、イオンプレーティングの魅力です。
組み合わせることで、見た目と着け心地を両立
ゴールドジュエリーのような華やかさを楽しみながら、純チタンならではの軽やかな着け心地・耐食性・素材としての硬さに、イオンプレーティングの耐摩耗性を組み合わせているのが、このシリーズの魅力です。
「チタンそのもの」と「表面のIP」は分けて考える
耐食性・軽さ・素材としての硬さは、ベースとなる純チタンの特徴です。ゴールドカラーや表面の高い硬さ・耐摩耗性は IP の役割です。それぞれの良さを組み合わせることで、傷や摩耗にも配慮した、日常使いしやすいゴールドカラージュエリーを目指しています。
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長く楽しむために知っておきたいこと
イオンプレーティングは、密着性・硬さ・耐摩耗性に優れ、傷にも比較的強い表面処理ですが、「絶対に傷がつかない」「永久に変色や摩耗、色落ちをしない」というものではありません。
ジュエリーは日常的に身に着けるものだからこそ、強い衝撃や摩擦・硬いものとの接触・汗・皮脂・化粧品などの影響で、少しずつ風合いが変わる場合があります。
美しい状態を長く保つため、使った後は柔らかい布でやさしく拭き取り、研磨剤入りのクロスや歯磨き粉で強くこすらないようご注意ください。また、温泉や海水、プールなど、薬品や成分の影響を受けやすい場面では、表面処理やほかのパーツを守るために、外していただくことをおすすめします。
ご注意
イオンプレーティングは傷や摩耗を抑えやすい表面処理ですが、「絶対に傷がつかない」「絶対にコーティングが剥がれない」「永久に変色しない」というわけではありません。表面処理の耐久性は、使う頻度・摩擦・衝撃・保管の環境などによって変わります。
08
純チタンについてもっと詳しく
イオンプレーティングの魅力を知ると、その土台である「純チタン」の特徴も気になるところではないでしょうか。軽さや耐食性、ハワイアンジュエリーの彫りとの相性など、純チタンそのものの魅力は、別のコラムでくわしく紹介しています。
純チタンの特徴をくわしく見る 金属アレルギー対応 純チタンジュエリー特集09
IPのチタンジュエリーを見る
ゴールドの華やかさを、もっと軽やかに。純チタンの着け心地とイオンプレーティングの美しいカラーを、ぜひ実際のジュエリーでお楽しみください。
YELLOW IP の商品一覧10
よくある質問
イオンプレーティングは金メッキですか?
いいえ、作り方が違います。
どちらも表面に膜を作る加工の技術ですが、一般的な湿式の金メッキに対して、イオンプレーティングは真空中で薄い膜を作る PVD(物理的気相成長法)と呼ばれる技法の一種です。
イオンプレーティングなら絶対に剥がれませんか?
いいえ、絶対に剥がれないというわけではありません。
イオンプレーティングは密着性や耐摩耗性に優れた表面処理ですが、効果は永久的ではありません。強い摩擦やすり傷、長い期間使うことで、少しずつ摩耗する場合があります。
傷には強いですか?
日常生活でのこすれや摩擦には、比較的強い仕様です。
イオンプレーティングは高硬度・高耐摩耗性の膜を作るため、日常のこすれによる細かな傷や摩擦を軽減します。ベース素材の純チタンも一般にモース硬度約6ですが、強い衝撃やとても硬いものとの接触によっては、傷がつく場合もありますのでご注意ください。
K14やK18のゴールドと同じ色ですか?
いいえ、同じ色味ではありません。
当店の掲載写真の「YELLOW IP」は、K14イエローゴールドと比べるとやや濃く、はっきりとしたゴールドカラーに見えるのが特徴です。なお、色味の再現には配慮していますが、光源やお使いの端末・画面の表示設定によっても違って見える場合がありますので、あらかじめご了承ください。
製品そのものが金でできているのですか?
いいえ、本シリーズのベース素材は純チタンです。
K14・K18といった金そのものではなく、表面処理によってゴールドカラーを再現した製品です。
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